発売早々に買ったものの少し読んでそのままになっていた、村上春樹の紀行文集『ラオスにいったい何があるというんですか?』を読了しました。
ボストン、アイスランド、ポートランド、ミコノス島、スペッツェス島、ニューヨーク、フィンランド、ラオス、イタリア、そして熊本県。
さまざまな土地を旅したときのことが記されています。
旅とはあまり関係がないのですが、次の一節が印象に残りました。
【宗教家はよく「たとえ形だけの真似事でも、実際に続けていくとそれはいつか本物になる」みたいなことを言うけど、たしかにそういうところはあるかもしれない。
村上春樹『ラオスにいったい何があるというんですか?』文藝春秋刊】
何かこうなりたいという目標に対して、そうなったつもりで行動することでその目標に近づけるということってあるような気がします。
また、熊本についての文章を読むと、このとき訪れた場所は現在どうなっているのだろうかと思わずにはいられませんでした。
熊本に来ることを「来熊(らいゆう)」ということをこの本で知りましたが(一発で漢字変換できず…)、いつか熊本を旅したいです。