共感できるけど共感できないほうがよい漫画
昔は『りぼん』派で連載の物語に胸をときめかせていましたが、最近は少女漫画というか恋愛漫画をほとんど読まなくなりました。
(それにしても、『りぼん』の付録のマニキュアから発がん性物質検出というニュースは衝撃的でした。付録にマニキュアというのにも時代の変化を感じます。わたしの時代は紙の付録をせっせと組み立てていたというのに…。)
世代的には「天使なんかじゃない」や「姫ちゃんのりぼん」「ママレードボーイ」が掲載されていた時代の読者です。そういえば、当時からコミックスまで買って読んでいたのは王道の恋愛漫画ではなく岡田あーみんのギャグ漫画でした。
(今思うと、「天使なんかじゃない」の高校って、運動会はヤンキー色濃いし、文化祭はカップル無理くり成立させようとするし、卒業式は生徒会役員が個人の感情爆発させるしで、自分が通っていたらかなりきつかったろうなあ、と思います。)
こんな好都合な展開ないだろうとか、主人公の行動おせっかいすぎだろうとか、ひねくれた読み方をするようになってしまいまして、恋愛漫画から遠ざかってしまいました。
あと、自分が恋愛漫画の主人公になるようなキャラクターではないということに気づいてしまったせいもあります。せいぜい自分は名もなきクラスメートの末席を汚すあたりだろうなあ、と。
登場人物に共感できず、自己投影してしまうと現実との格差に空しくなり…。
そんなわたしが最近よく読むのが、日常を描いた漫画です。
「独身」「アラフォー」「おひとりさま」なんていうキーワードを見かけると、ついつい買ってしまいます。
すごく共感できるけど、共感できないほうがいいんでしょうね…。
「遅刻遅刻!」とトーストをくわえて急いで学校に向かう女の子が曲がり角で転校生の男の子とぶつかる、なんていう出会いに本気で憧れていた頃が懐かしいです。